日本という国の矛盾
日本は世界で7番目に税金の高い国なんだそうです。
税金の高い国を順番に上げていくと…
という順番になります。
さてこの税金の高いベストテンを人口の多い順に順位を入れ変えると…
(2016年の統計)
- 日本(1億2657万人世界順位11位)
- イギリス(6471万人世界順位21位)
- オランダ(1692万人世界順位65位)
- ベルギー(1129万人世界順位77位)
- スエーデン(977万人世界順位89位)
- オーストリア(854万人世界順位94位)
- デンマーク(566万人世界順位111位)
- フィンランド(550万人世界順位113位)
- アイルランド(468万人世界順位120位)
- アルバ(不明)
とまあ、
日本がぶっちぎりです。
これ単純に税収で国家予算を考えると、
日本はイギリスの2.5倍の国家予算を持ちます。
ここで、このランキング内の国の国会議員の数を調べてみます。
- イギリス 1455人(人口比0.00225%)
- 日本 707人(人口比0.00056%)
- スエーデン 349人(人口比0.00357%)
- オーストリア 244人(人口比0.00286%)
- オランダ 225人(人口比0.00133%)
- アイルランド 218人(人口比0.00466%)
- ベルギー 210人(人口比0.00186%)
- フィンランド 200人(人口比0.00364%)
- デンマーク 179人(人口比0.00320%)
- アルバ 不明
と、圧倒的にイギリスが多いんですが、
日本の議員数が意外に少ないのがわかります。
ということは…
公務員数は…
これまた先進国で最も少ないようです。
ただし、
公務員の給料は、先進国でぶっちぎりです。
「仕事ができる」=「効率がいい」=「優秀」
と考えると日本の官僚は世界一優秀で、
世界一の高給取りです。
毎年日本の最高学府の最高の頭脳しか取らないんだから当たり前なんですが…
ただここまでの統計を見る限り、
日本は税金を半分にしてもやっていけそうです。
なのに増税をする。
この矛盾を考えると、
ある変な予算に目が止まります。
「思いやり予算」
これ在日米軍に対する予算で平成29年度でおよそ1946億円拠出しています。
そのほか29年度予算では、
米軍再編関係経費とSACO経費なるものに5875億円拠出しています。
これ、日本の税収の15%です。
ちなみにアメリカに
「守ってもらっている国」
というと、
ドイツ、イタリア、韓国、日本なんですが、
駐留経費の負担率は、
- ドイツ33%
- イタリア41%
- 韓国40%
- 日本75%
日本はどうやらアメリカの植民地のようです。
「日本はなぜ税金が高いのか?」=「議員や官僚が多いから」=間違い
「日本はなぜ税金が高いのか?」=「アメリカに上納してるから」=正解
うーん、
アメリカに出ていってもらって独自に国防したほうが安くつくと思います。
変なの。
「蒼天已に死す」
インターネットの時代になって、
インターネットの特徴を最もよく捉えているのが、
これらの書き込みは、
「短いセンテンスで、強烈なインパクトを与えること」
ということと、
「匿名性」
という特徴を持ちます。
「保育園落ちた、日本死ね!!!」
これ、
いかにも山尾志桜里さんが自分で行ったかのように流布されていますが、
実際には誰が言ったのかわかっていません。
山尾さんは国会で取り上げただけです。
プロパガンダの一種なのですが、
これ歴史を見るとかなりあちこちで見られます。
有名なのは、
「蒼天已に死す」
「蒼天已に死す 黄天当に立つべし」
というのが正確な文章なのですが、
この一言で漢王朝はひっくり返ってしまったという現実が大事なのです。
解釈については諸説あるんですが、
自分的にはどれも正しくどれも間違っていると思います。
なぜなら、
教養の程度があまりに違う民衆が、
当然字の読めない、学校にすら行ってない人の多い状態で中国全土を揺るがす。
これは偏に「蒼天已に死す」という言葉のインパクトに過ぎません。
「日本死ね!!!」
は同じインパクトを待ちます。
一般的には、
「政治的に行き詰まり感(モラトリアム)が蔓延した社会状況に起こりうる現象」
と解釈され、
「社会的な大変革の予兆」
と呼ばれるものです。
これ、
第二次世界大戦の前兆現象が、
今現在の政治の動きとよくにていることに意外に皆さん気がついておりません。
学者も平和主義者も、
「前の戦争で何を学んだのか?あなた方の主張とは何なのか?」
と思います。
- 移民に苦しみ
- 経済格差が拡大し
- 経済戦争が始まり
- 経済破綻する国が現れる
これ、
そのまんま、第二次世界大戦の前に起きたことです。
次に必要なのは、
「プロパガンダの得意な独裁者」
の登場ですが、すでにいるようです。
トランプのことですが、
トランプはtwitterをうまく使うことで有名です。
面白いのは、
さて、
誰もがプロパガンダを垂れ流しにしている時代と言えます。
特にtwitterは、
「誤解されても構わないし、それぞれの解釈で構わない」
ので、
ただ強烈な言葉を羅列する。
という特徴を持ちます。
これが、
「日本死ね!!!」
です。
人々は無責任にプロパガンダを垂れ流す先に見える未来。
「争乱が起き、瓦礫と死体を片付けたあとに見えるはずの緑の草原」
そんなものは、理想でも何でもありません。
自分はそんな理想は認めません。