「蒼天已に死す」
インターネットの時代になって、
インターネットの特徴を最もよく捉えているのが、
これらの書き込みは、
「短いセンテンスで、強烈なインパクトを与えること」
ということと、
「匿名性」
という特徴を持ちます。
「保育園落ちた、日本死ね!!!」
これ、
いかにも山尾志桜里さんが自分で行ったかのように流布されていますが、
実際には誰が言ったのかわかっていません。
山尾さんは国会で取り上げただけです。
プロパガンダの一種なのですが、
これ歴史を見るとかなりあちこちで見られます。
有名なのは、
「蒼天已に死す」
「蒼天已に死す 黄天当に立つべし」
というのが正確な文章なのですが、
この一言で漢王朝はひっくり返ってしまったという現実が大事なのです。
解釈については諸説あるんですが、
自分的にはどれも正しくどれも間違っていると思います。
なぜなら、
教養の程度があまりに違う民衆が、
当然字の読めない、学校にすら行ってない人の多い状態で中国全土を揺るがす。
これは偏に「蒼天已に死す」という言葉のインパクトに過ぎません。
「日本死ね!!!」
は同じインパクトを待ちます。
一般的には、
「政治的に行き詰まり感(モラトリアム)が蔓延した社会状況に起こりうる現象」
と解釈され、
「社会的な大変革の予兆」
と呼ばれるものです。
これ、
第二次世界大戦の前兆現象が、
今現在の政治の動きとよくにていることに意外に皆さん気がついておりません。
学者も平和主義者も、
「前の戦争で何を学んだのか?あなた方の主張とは何なのか?」
と思います。
- 移民に苦しみ
- 経済格差が拡大し
- 経済戦争が始まり
- 経済破綻する国が現れる
これ、
そのまんま、第二次世界大戦の前に起きたことです。
次に必要なのは、
「プロパガンダの得意な独裁者」
の登場ですが、すでにいるようです。
トランプのことですが、
トランプはtwitterをうまく使うことで有名です。
面白いのは、
さて、
誰もがプロパガンダを垂れ流しにしている時代と言えます。
特にtwitterは、
「誤解されても構わないし、それぞれの解釈で構わない」
ので、
ただ強烈な言葉を羅列する。
という特徴を持ちます。
これが、
「日本死ね!!!」
です。
人々は無責任にプロパガンダを垂れ流す先に見える未来。
「争乱が起き、瓦礫と死体を片付けたあとに見えるはずの緑の草原」
そんなものは、理想でも何でもありません。
自分はそんな理想は認めません。